Cute Sister TRPG リンクサイトマップCSTについて管理人小屋
はじめに Basicシステム Rapidシステム 世界設定 ギャラリーや企画など Topへもどる

† リプログレビュー †
TOP
 誰がために鐘は鳴るなり
 青い鳥の宝島
 星の空へ
 刺身包丁と四畳半SIDE-B
 白いシーツ広げてSide-A
 世界はコレで廻ってる!
 おひめさま? おうじさま?
 遠い記憶
 初春の想ひ出
 星と蛍の夜祭りSide-D
 本当は萌え萌えなCST童話


† リプログレビュー †
 レビューの募集



『星と蛍の夜祭りSide-D』
リプログへ

 皆上。――水の底に沈む定めの村。
「罪と咎。やはり、揃ってしまいましたか」
 最後の村祭りを前に、再会した四人の幼馴染み。
「どうしてよりによってミト君とほづみ姉なのよっ!?」
 今宵、星が、蛍が、祭りの始まりを告げる。
「…みんな生きたくて、大事なものを守りたくて、必死だったんだよ」
 四人を繋ぎ、絡めとる「罪」と「咎」の因習。その果てに彼らは、何を見つけるのか。
 鬼才、老朽区氏が送る大好評ファンタジーシリーズ第5作『星と蛍の夜祭り Side-D』。
「『終わる』んじゃなくて、『終わらせる』のよ。…わたしたち、みんなで」
 今。長き時を渡り、一つの物語が紡ぎ終えられる。

 Side-A、B、C、S(simple system―現rapid system―のSだと思われます)と、数々の切なくて美しい物語を紡いでいた老朽区さんGMの伝説シリーズ「星と蛍の夜祭り」。この最新セッションSide-Dです。
 義兄は「藤原史人」さん。早くして世を去った世界的な音楽家の息子にして自身も天才ピアニストの彼が、ダムの底に沈むことになった父方の故郷、「皆上村」に到着するところから物語は始まります。しかしSide-Dの史人さんはただの繊細な芸術青年じゃありません。なんと、「魂があらかた『竜』と化している」という設定が! この強力な義兄に対するエージェントは三人。
 まずはなぎーさん擁する「川田涼美」さん。元病弱ながら小さい頃の史人さんに励まされてそれを克服した健気で元気な幼馴染み! けれどただの幼馴染みじゃございません。精霊使いの家系の生まれで、自然の声が聞こえるという特殊能力搭載で兄を不思議サイドからも攻め立てます。
 次に自分こと琵琶が操る「都竹柱」。史人さんの父上が死亡した事件の関係者という設定で、史人さんの過去にがっちり食い込む気まんまんの巫女さんです。  最後は、星蛍Side-Bにおいて無所属義妹「荻原穂積」さんを投入、初CSTにして必殺のお姉さん時空によりジェントル達を萌やし尽くした伝説ジェントル、APろん。さんの義妹。名前は「荻原ほづみ」。あれ、これはまさか? 
 と、各PCの設定段階から波乱の予感がありつつセッション開始。絶妙な間と丁寧な描写で「竜」に覚醒しつつある史人さんの様子が描かれてプレOP(オープニング)終了。さっそく伝説ジェントル老朽区さんの実力が垣間見えます。

 いやがおうにも高まった期待のまま、次のOPは…「荻原ほづみ」さん。題名は何と、「火罪 ―ほづみ―」! おおっ、「ほづみ」がひらがなだったのは単にBと別人だってことを強調するだけじゃなかったのですか! などと観客席の度肝を抜いている間に、いきなりシーンは12年前。史人の前で荻原亭が火事の最中。しかも、中にはほづみ姉さんと史人パパ、誠さんがとりのこされている!? 火事? なんの理由で? なぜこの二人が一緒にいたのか? 謎が謎を呼ぶ中、誠さんの遺体とほづみ姉さんの生存が確認されてシーンエンド。
 急展開のOP1。けれど、次のシーンプレイヤー、川田涼美さんも負けません。舞台を過去から現代に、ミステリーからさわやか日常へと戻すように、帰郷した史人さんを迎えます。健気とさわやかを絵に描いたような台詞回しと描写で、王道幼馴染みの立ち位置を不動に!
 周囲の予想以上な強力っぷりに影で涙を流しつつ、3番手の都竹柱は神封じやら何やらそれっぽい設定をばらまいて抵抗を試みます。けれどどこか今ひとつ。そこで思いついたのが「涼美さんが史人さんをミト君って呼んでた」⇒「『火罪(ほづみ)』に対抗して『水咎(みと)』ってのはどうだ」。この苦肉の策が最後まで色々と物語を引っ掻き回すとも知らずに、なんとか全OP終了。

 12年前の事件とは? 火罪とは? 水咎とは? 皆上神楽の神封じとは? そして、この地に精霊使いの血筋が残る理由とは? 誠はなぜ死んだのか? 史人、ほづみ、涼美、柱。この四人の幼馴染みが再会することになった因果とは?
 参加者全員が全員、それぞれがばらまいた伏線(はったり)を収集すべくミドルで四苦八苦しつつ、物語は収束へ。どうなったかは本編を見ていただくとして、因子を争奪しつつも、互いの伏線や描写を引継ぎ合って一つの物語を佳境へと導くやりとりは、まるでリレー小説のよう。…約一名わたわたしっぱなしの人もいましたがごめんなさい自分ですすみませんっ(スライディング土下座)。
 ともあれ因子争奪戦に見られる、戦略を練ってダイスに一喜一憂するの楽しみと、互いに物語を紡ぎ、役割を演じていくとしての楽しみ。CSTの醍醐味であるこの二つが余すことなく堪能できた、とても楽しいセッションだったことは確実です。
 この楽しさ、リプログを読まれた方たちにもきっと伝わるはず! 他Sideの「星蛍」シリーズと合わせて、ぜひご一読のほどを!!

書いた人 : 琵琶法師

Powered by TRPG [Cute Sister TRPG] _